Kulima Juu (クリマ ジュウ)について
Kulima Juuは、国際協力と農山漁村または中山間地域の振興を目的とした活動をする特定非営利活動法人(NPO)です。
Kulima Juuはスワヒリ語で「頑張って耕そう」とか「良い農業を目指そう」という意味になります。
日本で最初の世界自然遺産の1つである「白神山地」の秋田県側麓にある、戸数2戸の窓山集落を活動拠点にしています。白神山地を水源とする種梅川の流域にある最北の集落です。
人間は食べ物がないと生きていけません。食べ物を自分たちで責任を持って作り、自立した生活を目指します。
異文化で育ち異なった価値観を持つ人々と一緒に、食べ物作りと生活の工夫を図り、互いの理解を深める努力をします。
アフリカのコンゴ民主共和国の人とともに地域社会の活動に関わり、人々の多様性を自然に受け入れられる意識を養います。
どんな社会でも、平和を求め、自立して良心的に生き抜く力強さを目指します。
共に活動するコンゴ民主共和国について
コンゴ民主共和国はアフリカに2つあるコンゴと名のつく国の1つです。コンゴ民主共和国は、以前、ザイール共和国と呼ばれていましたが、ベルギー王国から独立した後のコンゴ民主共和国に戻りました。首都はキンシャサで、キンシャサコンゴとも呼ばれます。他の1つはコンゴ共和国でフランスの植民地でした。首都はブラザビルなので、ブラザビルコンゴとも呼ばれます。
赤道をはさむ日本の7倍もある大きな国ですが、長い間の圧政で大変貧しい国の1つです。共通語は旧宗主国ベルギーのフランス語で、4つの地域言語があります。そのうちの1つがスワヒリ語で、コンゴの東部で話されています。さらに各部族が話す言葉があります。多くの人は、最低でもそれら3つの言葉を話します。
Kulima Juuが関わっている地域は、コンゴ東部の北キブ州と南キブ州でスワヒリ語圏になります。肥沃な土地で、地下資源も豊富なので、世界で最も人口密度が高い地域の1つです。そのため、不安定な政情と相まって紛争が絶えなく、隣国ルワンダの政変以降、数百万人の人が犠牲になっているといわれ、いつまでも安定した社会を築くことができません。
社会は不安定ですが、人々はフレンドリーで嫌みがありません。コンゴ東部はアフリカ大陸が裂けている大地溝帯に位置しているので、日本のように地殻活動が活発で火山や湖があり風光明媚なところです。地域の森にはマウンテンゴリラやヒガシローランドゴリラ、チンパンジー、オカピ、ポタモガーレなどの珍しい動物が棲んでいます。ピグミーの名で知られる世界で一番背が低い先住民族も森の住民です。彼らはバンブティとかムブティと呼ばれています。彼らの会話は歌のように聞こえます。